犬の膿皮症の原因
膿皮症は、犬が最もかかりやすい皮膚病と言われており、皮膚に細菌が感染した事によって引き起こされる細菌性皮膚炎です。
その原因となる細菌のほとんどは、黄色ブドウ球菌などのもともとから皮膚に存在している常在菌で、皮膚で過剰に繁殖しすぎると、皮膚に異常を引き起こすようになります。
このような細菌感染による皮膚病は、じめじめと蒸し暑くなる春から夏の間にかけて発症する事が多くなる傾向にあります。
肝臓病や腎臓病などの内臓疾患の影響で免疫力が低下していたり、アレルギー(アトピー)などの皮膚疾患の影響で皮膚が弱くなっている犬は、特に発症しやすい傾向にあります。
免疫力が弱く、細菌への抵抗力も弱い子犬や老犬は、特にかかりやすく、皮膚がもともと弱い体質の犬も、発症しやすい傾向にあります。
また、皮膚や被毛に汚れが溜まっていたり、栄養分の偏りやストレスが誘発因子となり、このような皮膚病が引き起こされる場合もあります。
膿皮症は、発症すると、犬の皮膚に黄色い膿を含んだ湿疹やかさぶたができるなど、化膿性の病巣が現われる事から、そのような病名で呼ばれています。